ナフサショックはどの業界にも厳しい現実🥲
ナフサショックはどの業界にも厳しい現実🥲
- 営業日誌
- 2026/05/22

こんにちは!ペイントスタイル青山です🤗
ここ最近、ニュースや業界内で急速に耳にするようになった「ナフサショック(ナフサ不足)」
という言葉をご存知でしょうか。
最近だと、カルビーのポテトチップスが
白黒になるなど話題をよんでいますが😱
かつて建築業界を揺るがした「ウッドショック」や「アイアンショック」に続き、いま新たに押し寄せているのが、この石油化学製品の原点ともいえる素材の危機です。
「ただの燃料の値上げでしょ?」と思ったら大間違い。今回の危機は、私たちの暮らしだけでなく、家づくりや外壁塗装などのリフォーム現場を直撃しています。
今回は、ナフサショックが世の中に与える影響と、特に「外壁塗装工事」を中心とした建築業界への深刻なリアルを徹底解説します。
そもそも「ナフサショック」とは?
なぜ起きている?
ナフサ(粗製ガソリン)とは、原油を蒸留して作られる成分で、**「石油化学製品の基礎原料」**となるものです。世の中にあるプラスチック、ビニール、ゴム、合成繊維、そして塗料や接着剤は、ほぼすべてこのナフサから作られています。
日本のナフサは、約3割を国内精製、残り7割を輸入に頼っていますが、その輸入分のほとんどが中東産です。中東情勢の緊迫化、特にホルムズ海峡の封鎖や通航制限などの地政学的リスクが引き金となり、日本への供給ルートが目詰まりを起こしてしまいました。
単に「価格が上がる」だけでなく、「現物が日本に入ってこない」という構造的な供給不足が起きているのが、今回のナフサショックの本質です。
ナフサショックが世の中に与える広範囲な影響
ナフサは「あらゆる生活用品の生みの親」であるため、その不足はまたたく間に社会全体へ波及しています。
日用品・食品パッケージの値上げ
食品のトレー、ペットボトル、レジ袋、洗剤のボトル、ラップにいたるまで、プラスチック製品の製造コストが急騰し、さらなる物価高を招いています。
自動車・家電製品の減産リスク
多くのプラスチック部品や内装材、絶縁材料に使われるため、製造業全体のサプライチェーンが停滞しています。
医療・衛生資材への波及
注射器や点滴チューブ、防護服など、医療現場に欠かせない使い捨てのプラスチック製品にも影響が出始めており、国レベルでの優先供給議論が行われるほどの事態です。
このように、現代社会がいかに「石油化学製品」に依存していたかを痛感させる事態となっています。
建築業界への直撃。外壁塗装工事が「最も危険」と言われる理由
では、本題である「建築業界」、特に「外壁塗装工事」への影響を見ていきましょう。
実は、建築現場の中でも**「塗装(ペンキ)」や「防水」は、最もナフサへの依存度が高いジャンル**なのです。
① 塗料と「シンナー(溶剤)」の価格が爆発的に高騰
外壁塗装に使う塗料を薄めたり、道具を洗浄したりするのに欠かせない「シンナー(希釈溶剤)」は、成分のほぼ100%がナフサ由来です。
そのため、ナフサショックの影響を最もダイレクトに受け、実勢価格がこれまでの数倍に跳ね上がるケースや、最大70〜80%という驚愕の値上げを通告するメーカーも出てきています。シリコン、フッ素、無機塗料など、耐久性の高い高級塗料ほど原材料の依存度が高いため、軒並み値上がりしています。
② メーカーによる「出荷制限・受注停止」と工期の遅延
サカタインクスや日本ペイントなどの大手メーカーが、原材料(樹脂や添加剤、溶剤)の調達難から、塗料の新規受注制限や供給数量の調整を開始しています。
これにより、現場では**「いざ工事を始めようとしたら指定の塗料が届かない」「材料待ちで足場を組んだまま工事が数週間ストップする」**という異常事態が多発しています。
③ 塗装工事業界の「倒産急増」というリアル
東京商工リサーチのデータによると、資材高騰と在庫不足が長引いたことで、中小・零細の塗装工事業者を中心に倒産件数が急増しています。
好調だった住宅需要の裏で、「仕入れ価格が上がっても元請けや施主に価格転嫁できない」「材料が手に入らず仕事が受けられない」という板挟みにあい、リーマンショック時を超えるペースでの息切れ倒産が深刻化しています。
④ 塗装だけじゃない!家全体におよぶ建材不足
ナフサショックの影響は塗料にとどまりません。住宅の基礎部分や仕上げに関わる以下の建材も大ピンチを迎えています。
断熱材: 発泡ウレタンやプラスチック系断熱材の値上げ(40〜50%増)
シーリング材(コーキング): 外壁の隙間を埋めるゴム状の素材も石油製品のため品薄に
配管材: 塩化ビニル製の水道管なども供給不足となり、最悪ケースではユニットバスの納期遅延へ発展
これから外壁塗装や家づくりをする人が取るべき防衛策
📌 施主ができる3つの防衛策
「見積もりの有効期限」に注意する
材料費が週単位で変動するため、以前のように「数ヶ月前の見積もり」は通用しなくなっています。有効期限が短く設定されていることを理解し、やるなら早めの意思決定が必要です。
代替素材(水性塗料など)への変更も視野に入れる
シンナーを大量に使う「溶剤系(油性)塗料」の確保が難しい場合、比較的影響がマイルドな「水性塗料」への変更や、代替できる建材への仕様変更を施工業者と柔軟に相談することが推奨されます。
極端な「安さ」を売りにする業者を避ける
これだけ材料費が高騰している中で、不自然に安い見積もりを出す業者は危険です。「塗料を規定以上にシンナーで薄めてカサ増しする(手抜き工事)」「工程を省く」といったトラブルを避けるため、信頼できる調達力のある業者を選びましょう。
2026年後半に向けて、早めの相談とパートナー選びがカギ🔑
ナフサショックは、中東のサプライチェーン全体の目詰まりが解消されない限り、少なくとも2026年中、あるいはそれ以降も長期化する可能性が高いと見られています。
「情勢が落ち着くまでリフォームを待とう」と先延ばしにしていると、その間にさらに価格が上昇したり、外壁の劣化が進んで雨漏りなどの大掛かりな修繕(さらなるコスト増)が必要になったりするリスクがあります。
今、外壁塗装や住宅購入を考えている方は、まずは**「いま材料がしっかり確保できるルートを持っている業者か」「誠実に価格変動の理由を説明してくれるか」**を見極め、早めに相談をスタートさせるのが最大の防衛策と言えるでしょう。
長くなりましたが
今回はナフサショックについて
語りました🚨










